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北海道の小児がん患者における遺伝性素因の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K06687
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

寺下 友佳代  北海道大学, 大学病院, 助教 (20832702)

研究分担者 真部 淳  北海道大学, 医学研究院, 教授 (20292849)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード小児がん / 遺伝性腫瘍 / 二次がん / 晩期合併症 / 遺伝カウンセリング
研究開始時の研究の概要

小児がんの治療成績の改善はめざましく、7割以上の患者に長期生存が期待できるようになったが、原疾患や治療に伴う晩期合併症や二次がんが問題となってきた。近年、悪性腫瘍の発症や治療毒性に関わる生殖細胞系列の遺伝子に病的バリアントが同定されてきた。欧米の小児がん患者では既知の遺伝性腫瘍の発症に関わる遺伝子に病的バリアントをもつ症例は全患者の8.5%と報告された。日本人における頻度や箇所は明らかではない。本研究では、北海道の小児がんの長期生存者の大規模コホートを用いて、生殖細胞系列遺伝子バリアント解析の意義を検討する。また検査の結果の説明と同意、開示に関する遺伝カウンセリング手順についても検討する。

研究実績の概要

小児がんの治療成績の改善により7割以上の患者に長期生存が期待できるようになったが、原疾患や治療に伴う晩期合併症や二次がんが問題となってきた。本研究では、北海道の小児がんの長期生存者の大規模コホートを用いて、生殖細胞系列遺伝子バリアント解析の意義を検討することを第1の目的とする。既に病的意義が明らかなバリアントについては結果を患者に原則開示するが、その際の遺伝カウンセリングの手順を確立することを第2の目的とする。
研究対象者は北海道内の病院でフォローされている小児がん患者で目標症例数は100例と設定している。設定根拠は北海道内でフォローされている小児がん患者は約1000例であり、その約1割の100例が遺伝子解析に対する同意が取得できるものと想定される。初年度は20-30例の症例集積を目標としていたが、実際に約20例の症例を集積することができた。遺伝子解析は業者に委託し、1患者あたり約5-6万円、対象遺伝子は①がん易罹患性遺伝子(Cancer predisposition genes) 常染色体顕性:ALK, APC, BRCA1, BRCA2, TP53など ②がん易罹患性遺伝子(Cancer predisposition genes) 常染色体潜性:ATM, BLM, FANCA, FANCCなど ③kinase関連遺伝子: EGFR, KITなど ④がん抑制遺伝子: AXIN1, BARD1など ⑤その他の遺伝子に分類し、計158の既知の遺伝子とした。初年度助成金は予定通り全て遺伝子解析費用として使用した。今後は今回の解析結果を臨床情報との関連性について更に解析をすすめると同時に意義のある生殖細胞系列の遺伝子バリアントを認めた症例に対して遺伝カウンセリングも進め、課題を抽出していく。また次段階の症例集積に向けて患者のリクルートをすすめていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

3年間での目標症例数を100例としており、初年度の目標は20-30例としていた。実際は約20例の症例集積ができたが、実臨床で患者に解析結果を伝えることと、意義のある生殖細胞系列の遺伝子バリアントを認めた症例に対する遺伝カウンセリングを進めることが未だ進んでいないため、やや遅れているとした。

今後の研究の推進方策

今後は研究分担者と研究協力者とともに実臨床で遺伝子解析結果を伝えることと遺伝カウンセリングへの進め方について検討する。また、更なる症例集積のためのリクルートに注力していく必要がある。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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