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肺癌骨転移の克服を目指した血清エクソソームによる新しい治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K06704
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

工藤 勇人  東京医科大学, 医学部, 講師 (80623800)

研究分担者 竹下 文隆  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (40466199)
吉岡 祐亮 (吉岡祐亮)  東京医科大学, 医学部, 講師(特任) (60721503)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード肺癌 / 骨転移 / エクソソーム / リキッドバイオプシー
研究開始時の研究の概要

肺癌の骨転移した細胞から分泌される「エクソソーム」に注目し、骨転移に特異的な血液中のバイオマ ーカーを同定することを目的している。肺癌骨転移は、予後不良かつ痛みや骨折などによりActivities of Daily Living(ADL)の低下にも強く関係し、その後の治療にも影響を与える。また骨転移の診断は画像検査が一般的で、血液中の特異的バイオマーカー検査は実用化されていない。そこで、(1)早期発見のための血液検体を用いたバイオマーカー探索、(2)発症予測バイオマーカーとしての応用、(3)骨転移の機序解明と発症予防法の開発、を行うこととし、5年、10年先を見据えた診断・治療法の開発を目指す。

研究実績の概要

今年度は、肺癌骨転移に関連するエクソソームの解明を目的として研究を行った。
エクソソームは、mRNAやmiRNAなどが内包され、表面蛋白マーカーも存在し、到達先の細胞内へ情報伝達することで遺伝子発現などの細胞機能を調節している。また細胞間だけでなく血液などの体液中にも存在し、循環して標的となる臓器へ作用する。
肺癌細胞株を用いて肺癌骨転移モデルマウスを作成し、骨転移に関係するエクソソームの特性を解析する計画を立てた。
具体的には、重度複合免疫不全(SCID)マウスの肺にヒト肺癌細胞株を移植し、In vivo imaging system (IVIS)を用いて骨転移の形成を確認した。骨転移の形成が確認された後、骨転移部位から肺癌骨転移細胞を回収し、これらの細胞が分泌するエクソソームを回収した。
今後、抽出したエクソソームの解析を行い、骨転移に関与する特定の分子マーカーを明らかにすることを目指している。
これらのマーカーは、骨転移の進行や形成に重要な役割を果たしている可能性があり、骨転移の早期診断や治療標的となり得るものとして期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

肺癌骨転移モデルマウスの作成、骨転移細胞の回収、エクソソームの回収に時間を要した。

今後の研究の推進方策

肺癌骨転移モデルマウスから回収した肺癌骨転移細胞由来エクソソームの解析を行う。
さらに肺癌骨転移細胞の遺伝子レベルでの解析を行い、骨転移に関与する特定の分子マーカーを同定し、エクソソームと骨転移のメカニズムを明らかすることを目指している。
また、肺癌骨転移を有する患者由来の血液検体を用いて、バイオマーカーの探索も進める予定である。
これにより、臨床応用可能なバイオマーカーを発見し、早期診断や治療の新たな手法を提供することを目指している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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