研究課題/領域番号 |
23K06716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
皆川 光 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (60792132)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん免疫 / WT1 / 経口ワクチン / 白血病 / WT1特異的CTL / ヘルパー機能 / 拒絶実験 / 抗腫瘍効果 |
研究開始時の研究の概要 |
実臨床において骨髄異形成症候群や小児悪性神経膠腫の患者に対しWT1蛋白を標的とするペプチドワクチン皮内注射を用いた臨床試験が行われ、有効性が報告されている。これまでに我々はビフィズス菌をベースとしてWT1蛋白をターゲットとしたWT1経口がんワクチン(B. longum 420)を開発し、白血病マウスモデルで抗腫瘍効果を確認した。今回新たにWT1蛋白のヘルパーエピトープを含む経口がんワクチン(B. longum. 2656)を開発した。白血病マウスモデルを用いてB. longum. 420に対するB. longum. 2656の上乗せ効果について免疫学的背景を明らかにしながら探索していく。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、白血病マウスモデルにおいてヘルパーエピトープを含むWT1蛋白発現ビフィズス菌を用いた新規経口がんワクチンの治療を行い、その抗腫瘍効果を探索することである。これまでに我々はこのWT1蛋白をターゲットとしてWT1経口がんワクチン(B. longum 420)を開発し、白血病マウスモデルにおいて抗腫瘍効果があることを確認した。これに加えて新たにWT1蛋白のアミノ酸配列の中でヘルパーエピトープとなる部分を含んだビフィズス菌経口がんワクチン(B. longum. 2656)を開発した。本研究ではマウスモデルでB. longum. 420に対するB. longum. 2656の上乗せ効果について免疫学的背景を明らかにしながら探索し、将来の臨床応用を目指していく。 腫瘍の拒絶実験として、B. longum420で免疫したマウスに腫瘍を接種した。すなわち、B. longum420を6週間内服させてWT1特異的CTLを誘導した状態で、WT1を発現するよう改変したマウス白血病細胞株C1498-mWT1を皮下接種した。経時的に腫瘍の大きさを測定していき、ワクチン接種により腫瘍発生率や腫瘍増大の程度がどう改善するか検討した。その結果、B. longum420投薬の濃度依存的に、腫瘍増大抑制効果と腫瘍拒絶効果を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
他の業務との関係で、本研究に充てるエフォートを低下せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
人員を確保して他業務量を減らすことで、研究者が本研究に割ける時間を確保する。
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