研究課題
基盤研究(C)
炎症性サイトカインであるIL6は腫瘍細胞の増殖、血管新生、浸潤、転移など誘発する発癌亢進性のサイトカインである。しかし、IL6はSOCS3を欠損したT細胞に作用すると、抗腫瘍作用を増強する善玉サイトカインとして働くようになる。本研究では、まずIL6がどのようにSOCS3欠損T細胞の抗腫瘍作用を増強しているか明らかにし、どのような条件がそろえば、腫瘍内に多量に存在するIL6が、抗腫瘍作用を増強する善玉サイトカインとして働き得るのかを明らかにする。更にSOCS3を欠損させたヒトのCAR-T抗腫瘍採用を検証し、これまで治療が難しかった腫瘍に対する新たな治療法の開発のための基礎情報を獲得する。