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キャピラリー電気泳動を用いた新規血中循環腫瘍細胞検出技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K06729
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

山本 哲志  近畿大学, 薬学部, 准教授 (20453920)

研究分担者 朴 将源  関西医科大学, 医学部, 講師 (30755616)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード血中循環腫瘍細胞 / キャピラリー電気泳動 / 糖鎖修飾 / レクチン
研究開始時の研究の概要

遠隔転移が伴う進行癌の予後は悪いため、癌細胞の転移を早期に発見することが重要な課題である。申請者は、癌の転移マーカーである血中循環腫瘍細胞(CTC)に着目した。
現在、確立されたCTCの検出法は未だに得られていないため、本研究では、細胞の表面電荷を利用した、キャピラリー電気泳動による分析を行うことで、血中に存在する血球細胞とCTCを分離し、従来の方法よりも迅速に精度よく検出する分析法を開発することを目的としている。
本研究により、癌の遠隔転移の状況を精度よく発見することが可能になるため、必要な治療を早期に受けることが可能になり、癌患者の予後の改善に寄与できるものと考えられる。

研究実績の概要

これまでに構築しているキャピラリー電気泳動を用いた細胞分析法により、血中循環腫瘍細胞(CTC)の検出をすることができるかの検討を行った。
初めに、血液中の血球と癌細胞を区別して検出することができるかについて検討を行った。癌細胞のモデルとして培養大腸癌細胞であるDLD-1を用いた。これらを分析するとおよそ5分付近に細胞由来のピークを複数確認することができた。また、市販されている健常者由来の血液を分析した結果、血球由来の細胞のピークが15~20分付近に確認された。そこで、この血液に培養癌細胞の懸濁液を添加して検出を行ったところ、同様に癌細胞由来のピークが5分付近に確認され、血球由来のピークが15~20分付近に確認され、それぞれを区別して検出できることが明らかになった。
次に、血液1mlあたりに100個以下存在すると言われるCTCを検出することができるかを明らかにするため、培養大腸癌細胞のDLD-1とSW480を用いて検出できる細胞数の検討を行った。調製した細胞溶液中の細胞数が低下するにつれピークは小さくなっていったが、キャピラリー電気泳動装置内に導入された細胞数が100個以下になっても細胞由来のピークを確認することができたので、本分析法はCTCの検出に使用できることが明らかになった。
以上のことから、これまでに我々が構築しているキャピラリー電気泳動を用いた細胞分析法を用いることで血液中のCTCを血球細胞と区別して検出することができる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の予定では、本年度は癌細胞と血球細胞の分離条件の検討を中心に行う予定であったが、構築済みの方法を特に変法することなく達成することができ、来年度に渡って検討する予定であった検出できる細胞数の限界についての検討も達成することができたため。

今後の研究の推進方策

当初計画よりも進展するかたちで血球と癌細胞を分離して検出する方法の構築ができたため、臨床検体を用いて実際にCTCを検出することができるかについて検討を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 細胞表面糖鎖修飾を標的としたキャピラリー電気泳動による血中循環腫瘍細胞検出法の検討2024

    • 著者名/発表者名
      山本 哲志、吹田 晴香、西澤 璃咲、三田村 邦子、多賀 淳
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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