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MRIと病理学的・形態計測的所見の比較による前立腺癌の術前深達度診断精度の向上

研究課題

研究課題/領域番号 23K06732
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

宮居 弘輔  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 検査部, 講師 (30835616)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード前立腺癌 / MRI / 組織画像解析 / 前立腺外進展
研究開始時の研究の概要

前立腺癌の診断・拡がりの範囲の予測にMRIが広く用いられている。その予測精度に影響する因子を抽出し、手術前の生検標本から癌の拡がり(深達度)を予測できれば、術後合併症を抑え、かつ不必要な治療を省略できる可能性がある。本研究ではMRI所見と病理組織標本を比較検討し、さらに客観的・網羅的なartificial intelligence解析を用いることにより、前立腺癌の術前深達度診断の精度向上を目指す。

研究実績の概要

k本申請研究は、MRIの画像所見と病理標本における組織学的因子の形態計測による各種パラメータを比較し、前立腺癌の診断能・診断精度を向上させることを目的とする。本年度は、前立腺全摘出術標本を用いてMRI・組織所見での深達度評価にギャップがある症例群(MRI陰性/組織陽性、ないしMRI陽性/組織陰性症例) と、両者が一致した症例群について、前立腺癌病巣の組織学的所見を比較した。上皮細胞全般のマーカーである抗cytokeratinAE1/AE3抗体による免疫染色標本から、オールインワン蛍光顕微鏡(BZ-X810, キーエンス社)付属のハイブリッドセルカウントソフトにより癌・間質・腺腔比を測定する半自動組織画像解と、癌関連線維芽細胞マーカーであるperiostin, procollagen I に対する免疫染色を施行し、癌周囲の間質における発現を評価した。その結果、MRIでの癌検出率は、半自動組織画像解析での癌細胞の面積比の増加、間質・腺腔の面積比の減少と強く相関し、全摘出術標本での癌細胞の前立腺外進展は、癌間質におけるperiostin発現と負の関連性を有することが示された (雑誌論文1)。本研究で用いたマーカーを前立腺針生検検体における評価として応用することができれば、術前に癌細胞の前立腺外進展を予測することができ、術後合併症の抑制を目的とした筋膜温存や術前内分泌療法の正しい適応につながり得る。本検討においてその基礎を構築できたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本申請研究を通して購入した組織画像解析ソフトを用いた研究計画の進行は概ね予定通りである。

今後の研究の推進方策

今後についても予定通り、artifical intelligence解析を加えた検討を実施していく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Histological parameters and stromal desmoplastic status affecting accurate diagnosis of extraprostatic extension of prostate cancer using multi-parametric magnetic resonance imaging2024

    • 著者名/発表者名
      Kousuke Okano, Kosuke Miyai, Ayako Mikoshi, Hiromi Edo, Keiichi Ito, Hitoshi Tsuda, Hiroshi Shinmoto
    • 雑誌名

      International journal of urology

      巻: オンライン速報 号: 5 ページ: 475-482

    • DOI

      10.1111/iju.15385

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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