研究課題
基盤研究(C)
日本における死因のトップはがんであり、これを減らすためには、がんの早期発見が最も重要である。近年、早期がんの検出法のひとつとして、生物を利用した方法が注目を集めている。そのような生物は、がん患者特有の匂いを感知する能力を持っているとされる。しかし、そのような生物が識別する健常者とがん患者の匂いの違いや、その匂いを形成する化学物質、そしてその化学物質の感知に関わる嗅覚受容体については、未だ明らかにされていない部分が多く残されている。本研究の目的は、これらの一端を明らかにすることである。得られる知見は、より効果的な早期がん検査法の開発につながることが期待される。