研究課題/領域番号 |
23K06735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
坂井 美佳 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 医師 (50786522)
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研究分担者 |
山下 理宇 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (10401259)
中村 能章 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60776384)
原野 謙一 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (80627258)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 腸内細菌 / PARP阻害薬 / BRCA1/2 / 無増悪生存期間 / 腸管マイクロバイオーム / メタゲノム解析 / 腫瘍微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腸管マイクロバイオームは、腫瘍微小環境に影響を及ぼし癌薬物療法の効果と強く関連することが明らかとなった。PARP阻害薬(PARPi)は、腫瘍にCD8+T細胞を誘導し宿主の免疫応答を増強させる。本研究では、卵巣癌患者におけるPARPiの効果と関連する腸内細菌の組成と機能の探索を目的とする。申請者は最近、PARPi投与前の患者便検体を用いた細菌16SリボゾームRNA解析によって、PARPiの無増悪生存期間と関連する腸内細菌叢の遺伝子機能の一部を見出した。本研究ではショットガンメタゲノム解析を行い、より詳細に遺伝子機能を解析し、腸内細菌プロファイルと、腫瘍ゲノム情報などとの関連を明らかにする。
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研究実績の概要 |
当該年度は、SCRUM-Japan MONSTAR-SCREEN 研究(UMIN000036749)で解析された卵巣癌患者の血液循環腫瘍DNAと、便検体の16SリボゾームRNA解析の結果を用いて検討を行った。卵巣癌患者のうち、PARP阻害薬の投与前と病状増悪時の16SリボゾームRNA解析結果が得られた患者を対象とした。この検討では、相同組換え修復に関わる遺伝子の有無によって腸内細菌叢のプロファイルが異なるかを検討した。さらに、PARP阻害薬の無増悪生存期間と腸内細菌との関連を調べた。この結果、ある特定の腸内細菌においてPARP阻害薬の効果と関連する可能性があることを見出した(未公表データ)。これを基礎データとして、次年度にショットガンメタゲノム解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ予定通りの進捗である。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度の検討により、ショットガンメタゲノム解析の基礎データを得た。このデータを元にショットガンメタゲノム解析を行う。
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