研究課題/領域番号 |
23K06752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
梨本 正之 新潟薬科大学, 医療技術学部, 教授 (30228069)
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研究分担者 |
高橋 昌幸 新潟薬科大学, 医療技術学部, 助教 (30743778)
関 峰秋 新潟薬科大学, 医療技術学部, 教授 (40304167)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | TRUE gene silencing / sgRNA薬 / 多発性骨髄腫 / 核酸医薬 / sgRNA |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、TRUE gene silencing法を多発性骨髄腫に応用し患者を寛解・治癒に導くことができるsgRNA薬を発見することを長期目標としている。本研究は、ヒト骨髄腫細胞に効率よくapoptosisを誘導するsgRNA薬H15540とH15603、およびマクロファージをM1状態に遷移させることによりヒト骨髄腫細胞の増殖を抑制するsgRNA薬H12960について、細胞内標的RNAを特定し作用機構を明らかにすることを目的とする。具体的には、transcriptome解析等により発現が減少する遺伝子を詳細に分析し、sgRNA配列との相補性を指標に細胞内標的RNA候補を各10種類程度に絞り込む。
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研究実績の概要 |
我々は、TRUE gene silencing法を多発性骨髄腫に応用し、患者を寛解・治癒に導くことができるsgRNA薬を発見することを長期目標としている。本研究では、ヒト骨髄腫細胞に効率よくapoptosisを誘導するsgRNA H15540とsgRNA H15603、およびマクロファージをM1状態に遷移させることによりヒト骨髄腫細胞の増殖を抑制するsgRNA H12960について、細胞内標的RNAを特定し作用機構を明らかにすることを目的とする。 「研究実施計画」に従い、初年度は、ヒト骨髄腫細胞に効率よくapoptosisを誘導するsgRNA薬H15540とH15603の細胞内標的RNAをtranscriptome解析により探索した。具体的には、sgRNA薬H15540とH15603をヒト骨髄腫細胞株RPMI-8226に加え24時間培養し、その後、細胞から全RNAを抽出し、次世代シークエンサーを用いたRNA配列の解析(DNAマイクロアレイ解析から変更)を外部委託により実施した。 sgRNA薬H15540を取り込んだ細胞群では対照群と比較して28種類の遺伝子の発現減少が観察された。その中には、複数のヒートショックタンパク質遺伝子、複数のミトコンドリア遺伝子、複数のリボソームタンパク質遺伝子、複数の細胞骨格タンパク質遺伝子が含まれていた。また、sgRNA薬H15603を取り込んだ細胞群では対照群と比較して9種類の遺伝子の発現減少が観察された。この内の4つはリボソームタンパク質関連遺伝子であった。 今後は、ここで得られた発現減少遺伝子の情報を基に、qRT-PCR解析および3′-RACE解析によりsgRNA薬H15540とH15603の細胞内標的RNAの同定を試みていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本的に「研究実施計画」通りに研究が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度も「研究実施計画」に従って研究を実施していく予定である。
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