研究課題/領域番号 |
23K06768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
深谷 知宏 宮崎大学, 医学部, 助教 (20624323)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 樹状細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新規pDC発現『免疫チェックポイント分子』としてSiglec-Hの『がん免疫抑制機構』における意義を明らかにする。がん免疫応答に対するSiglec-Hの免疫チェックポイント分子解析では、野生型(WT)マウス、Siglec-H欠損マウスへ卵白アルブミン(OVA)発現組換えマウス悪性黒色腫細胞株(B16-OVA)を移植し作製する担がんマウスモデルを用いる。 さらに、新規pDC発現免疫チェックポイント阻害剤として作製済みのSiglec-Hに対する機能阻害抗体を用いたがん免疫治療法の有用性の解析では、担がんWTマウスモデルを用いる。
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研究実績の概要 |
2023年度ではpDCsの特異的発現機能制御分子であるSiglec-Hが、がん環境下において免疫チェックポイント分子としての役割を果たす可能性についての仮説を検証するために、野生型(WT)マウス及びSiglec-H欠損マウスを用いて、卵白アルブミン(OVA)発現組換えマウス悪性黒色腫細胞株(B16-OVA)を移植して担がんマウスモデルを作製し、がん浸潤pDCsの機能性状を解析した。その結果、Siglec-H欠損マウスではWTマウスと比較して、がん浸潤pDCsの細胞数が増加し、さらにpDCsの活性化マーカーであるCD40、CD80、CD86の発現の増強を認めた。また、がん組織内のインターフェロン誘導遺伝子の発現もSiglec-H欠損マウスでは増強していた。これらの結果から、Siglec-H欠損マウスのがん浸潤pDCsは免疫活性化機能が亢進している可能性が示唆された。従って、Siglec-Hはがん環境下において免疫チェックポイント分子として機能し、pDCsの活性化を抑制している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題申請書の年度計画に従って、研究の進捗が認められた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度も年次研究計画に従い研究を遂行する。 具体的にはがん浸潤pDCsの免疫チェックポイント分子を介したT細胞機能及びがん特異的CTL応答に与える影響を明らかにする。
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