研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,特に就学前の自閉スペクトラム症(ASD)児および定型発達児を対象として,「自分」が「自分」であることを認識する自己認識が必要とされるような課題を行っている際の脳神経活動の違いについて,小児専用に開発された脳磁計(MEG)を用いて検討し,その違いがASD児における社会性の障害とどのようなかかわりをもつのかを明らかにすることである。ASD児を対象とした研究においては,ASD児の自己認識機能とかかわる神経基盤のもつ特徴や,それがASD児の社会性に与える影響については検討がほとんど行われておらず,本研究はその先鞭をつけるものである。