研究課題
基盤研究(C)
幼若哺乳類の発達では、親と触れ合うことが重要とされている。しかし触れ合いが重要とされる直接根拠は乏しく、意外なことに親との触れ合いで子に起こる即時変化の検証は、ヒトでもモデル動物でもほぼ皆無である。そこで本研究では【親との触れ合いは子のストレスを緩和するのか?】という学術的な問いを立て、ヒト幼児および遺伝子操作が可能な仔マウスを用いて検証する。様々な親子の触れ合いパターンのうち「撫でる」動作に着目し、子の脳活動、心拍応答、ストレスホルモン変化を検討する。触れ合いで子に生じる反応を定量評価し、これまで実体把握が難しかった“子どものストレスの 制御メカニズム”の一端を解明を目指す。