研究課題
基盤研究(C)
自己免疫性疾患の多くは再発寛解を繰り返すことが知られ、疾患修飾薬の出現によって寛解を維持することが可能となりつつある。しかし、どのような状態で治癒したと言えるかについては未だ不明な部分が多く、いつまで治療を続けるかが現実的な臨床上の問題となりつつある。近年、MSにおいてB細胞除去療法が寛解維持に有効であることが示された。MSの病態の根幹にはT細胞における中枢神経系に対する免疫寛容の破綻があると言われているが、本研究ではB細胞除去によってT細胞における免疫寛容の破綻が修復され寛容が再導入され得るのかについての知見を得ることを目的とする。