研究課題
基盤研究(C)
本研究では(i)脊髄損傷など神経軸索の損傷に対する、糖鎖を標的とした治療薬候補を創出する。また(ii)損傷軸索が病態として見せる形態変化の生理学的役割についても洞察する。申請者は、プロタミンのdystrophic endball解消効果を見出しておりプロタミンから着想を得て新規ペプチドを合成し、脊髄損傷を治療できる薬剤候補化合物を創り出す。また、軸索末端で起こるシナプス形成とdystrophic endball形成の共通点について吟味する。本研究は、コンドロイチン硫酸が誘導する損傷軸索病態の治療と理解に関する研究であり、学術、臨床的に重要な課題となる。