研究課題
基盤研究(C)
これまで我が国で稀少疾患である慢性リンパ性白血病(CLL)の実態を明らかにするために国内多施設共同研究(CLLRSG-01)を行い、表面形質が非典型的な類縁疾患が多いことなど日本のCLLの特徴を報告してきた。本研究では本邦CLLの予後を改善するため最適な新規分子標的薬(BTK阻害薬やBCL2阻害薬など)を適切な時期に選択できるように、リキッドバイオプシーを用いて治療抵抗性の分子異常を早期診断するシステムの構築を目指す。さらに本研究では、本邦CLLに特徴的な治療抵抗性機序を明らかにするため、リヒター形質転換をきたした本邦症例の分子病態を明らかにして、新規分子治療薬の開発に結びつけたい。