研究課題/領域番号 |
23K06870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
義久 精臣 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (40448642)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 腹部臓器血流 / 肝障害 / 腎障害 / 消化管障害 / 栄養障害 / 脾臓 / 認知症 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は肝臓や腎臓におけるうっ血と低灌流について腹部エコーを用いて評価する手法を確立した。また、近赤外線分光法を用いて心不全患者における頭部血液変化量の低下と認知機能・うつ状態の関係を明らかにした。本研究では、1) 心不全患者において腹部エコーによる肝臓や腸管血流の評価とフレイル・サルコペニアの関係、2) NIRSを用いた脳機能解析と高次脳機能評価、3) 1)2)と腸内細菌叢との関係[心不全と多臓器連関(心-腎-肝-腸-脳-骨格筋連関)における腸内細菌叢の関与]について検討する。
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研究実績の概要 |
心不全において腹部超音波検査などを用いて、肝臓・腎臓・脾臓・腸管におけるうっ血および低潅流の有無、栄養状態、ヘパトカイン、腸内細菌叢と予後の関係に関して、以下のような検討を継続し、順次公表を進めております。 ①腹部超音波装置を用いた肝臓内部の血行動態評価の意義に関する検討:腹部超音波検査を用いてhepatic venous stasis index (HVSI) を評価した。HVSIは右心カテにおける肝うっ血や右心負荷所見を反映し、心不全患者の予後と関係していることが示唆された。(J Am Heart Assoc. 2023: e29857) ②心不全患者における脾臓の超音波エラストグラフィの予後的意義:心臓-脾臓連関の役割。心臓と脾臓との連関の意義は十分に明らかになっていない。超音波エラストグラフィは、非侵襲的に臓器組織の質を定量化できる技術です。232名の心不全患者を対象に腹部超音波検査を行い、脾臓のshear wave elastography(SWE)とshear wave dispersion(SWD)を定量化して、組織の弾性と粘性を評価した。その結果、脾臓SWEは右室面積変化率と負の相関を示したが、うっ血指標とは関連性を認めなかった。次に、脾臓パラメータの三分位に基づいて患者を3群に分類して中央値494日の追跡期間で予後を調査した。脾臓SWEとSWDが最も高い値を示した患者では、心臓死と心不全増悪を含む心イベント発生率は有意に高率であった。このメカニズムに関して、末梢白血球の単球/マクロファージ関連分子であるCD36のmRNA発現を評価して検討した。脾臓SWE値は、CD36発現増加と関連しており、脾臓の構造的リモデリングと末梢炎症細胞との機能的な関連性が示唆された。(Clin Res Cardiol 2023, 942-53)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の実施および論文化は順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
研究を継続し、症例の増加、調査期間の延長にて結果の妥当性を向上させる。結果について多面的な検討を行っていく。
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