研究課題
基盤研究(C)
西洋薬(新薬)での治療が困難な疾患に対して、漢方薬が一定の治療効果を示す場合があり、その有用性から我が国の現代医療において今なお多用されている。しかしながら漢方薬は長い臨床経験の蓄積があるものの、薬効発現機序の解明は一部を除き未だ充分とは言えない。本研究では、幼若期に隔離飼育や抗生剤の投与を行うことにより作成した発達障害モデル動物を用いて、加味温胆湯や抑肝散など古来より神経・精神疾患に臨床応用されてきた漢方処方の薬効を行動薬理学的な手法により確認・評価するとともに、薬効発現機序について脳内エピジェネティクス制御や腸内細菌叢の変化を指標に解析を行う。