配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究実績の概要 |
JAK阻害薬添加による樹状細胞サブセットにおけるサイトカイン遮断能検定 初年度は、JAK阻害薬のうち、ルキソリチニブに絞って、検討した。健常人末梢血を採取、末梢血単核球を比重遠心法後、抗ヒトCD3, CD14, CD19, CD56マウス精製抗体、磁気ビーズまた磁性カラムを用い、B・T・単球・NK細胞を除去した。このDC濃縮細胞群を採取し、4 color cell sorterを用いてmDC(CD4+,CD11c+,lineage-(CD3-, CD14-,CD15-, CD16-, CD19-, CD56-),BDCA4-)とpDC(CD4+,CD11c-,lineage-(CD3-, CD14-, CD15-, CD16-, CD19-, CD56-),BDCA4+)の各サブセットを単離した。 樹状細胞サブセットに、刺激物質を加え様々な濃度にしたRuxolitinibを添加し、24時間培養した。RuxolitinibはpDCの生存率を1μMより低下させた。(臨床血中濃度は0.6-3μM)またCpG刺激によるIFN-α産生は0.03μMより抑制された。この差からは、Ruxolitinibにより、細胞障害性以上のpDCの機能的抑制があると考えられる。一方、mDCは10uMでも、細胞障害性は認められなかった。しかし、R848による刺激に置いて、3uMよりIL-12産生の低下が認められた。 この結果から、臨床的血中濃度のJAK阻害薬Ruxolitinibは、pDCの生存率やIFN-α産生を抑制する。一方、mDCに対する抑制効果は低的に低いことが判明した。RuxolitinibはpDCのI型IFN産生能を強く抑制することでウイルス感染を誘発する原因になっていると考えられる。
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