研究課題/領域番号 |
23K06900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
丸山 慶子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 上級研究員 (30712624)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血栓性素因 / プロテインS / プロテインC |
研究開始時の研究の概要 |
先天性血栓性素因として、プロテインC(PC)およびプロテインS(PS)の欠損症がある。活性化PC(APC)は、PSを補酵素として、活性化凝固第V因子(FVa)および活性化凝固第Ⅷ因子を不活化し、凝固反応を阻止する。先天性血栓性素因のスクリーニング検査として、これらの抗原量および活性の測定が重要である。これまでに私達は、活性測定に適したFV改変体を作製し、APC/PSによるFV改変体の切断を定量し活性を算出する方法を構築した。そこで本研究では、多数の臨床検体を測定し、FV改変体を用いる測定法の有用性評価と改善を目的とする研究を行う。
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研究実績の概要 |
先天性血栓性素因として、プロテインC(PC)およびプロテインS(PS)の欠損症がある。活性化PC(APC)は、PSを補酵素として、活性化凝固第V因子(FVa)および活性化凝固第Ⅷ因子を不活化し、凝固反応を阻止する。先天性血栓性素因のスクリーニング検査として、これらの抗原量および活性の測定が重要である。現在行われているPSおよびPC活性測定法は、凝固時間法もしくはトロンビンやAPCで分解される合成基質を用いた方法であるが、これまでに私達は活性測定に適したFV改変体を作製し、APC/PSによるFV改変体の切断を定量し活性を算出する方法を構築した。そこで本研究では、多数の臨床検体を測定し、FV改変体を用いる測定法の有用性評価と改善を目的とする研究を行う。今年度は、所属施設のバイオバンクが保有している臨床検体のPS活性測定を、凝固時間法およびFV改変体を用いる測定法で実施し、比較検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、PS活性測定系については、バイオバンクの臨床検体を凝固時間法および新測定法で測定し、新測定法での値と凝固時間法での値の相関や測定値が乖離する検体を分析することができた。一方、PC活性測定系については検体の測定は実施できなかったが、準備は進めており、当初の計画通りにおおむね進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、PC活性測定系に関して臨床検体を用いた検討を開始する予定である。また、直接経口抗凝固薬(DOAC)が測定値に与える影響について検討する予定である。さらに、APC切断で新たに露出するR306末端領域を認識する抗体(ナノボディ)の作製を開始したいと考えている。
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