研究課題/領域番号 |
23K06903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
土岐 明子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (30733935)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヒト膵島アミロイドポリペプチド / 自由電子レーザー / 膵島アミロイドポリペプチド / 2型糖尿病 / アルツハイマー病 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病とアルツハイマー病は、いずれも高齢者の生活の質に大きくかかわってくる疾患であり、日本はもとより世界においても、その病態解明や新しい治療法開発が求められている。これまでに糖尿病患者剖検例から得られた知見では、膵ベータ細胞でアミロイドベータの沈着が認められ、hIAPPと近接していた。逆にアルツハイマー病患者の脳実質にはhIAPP凝集体の沈着が多くみられ、神経細胞障害に関与することが示唆されている。 本研究では、hIAPPと神経変性疾患の原因因子との共凝集が直接的な機序として膵臓および脳の機能を増悪させるという仮説を証明し、共凝集を標的にした治療法を確立することを目指す。
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研究実績の概要 |
糖尿病とアルツハイマー病は、いずれも高齢者の生活の質に大きくかかわってくる疾患であり、日本はもとより世界においても、その病態解明や新しい治療法開発が求められている。これまでに糖尿病患者剖検例から得られた知見では、膵ベータ細胞でアミロイドベータの沈着が認められ、hIAPP(ヒト膵島アミロイドポリペプチド)と近接していた。逆にアルツハイマー病患者の脳実質にはhIAPP凝集体の沈着が多くみられ、神経細胞障害に関与することが示唆されている。 本研究では、hIAPPと神経変性疾患の原因因子との共凝集が直接的な機序として膵臓および脳の機能を増悪させるという仮説を証明し、共凝集を標的にした治療法を確立することを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では蛍光標識を付加したhIAPPを合成し、共凝集する他の蛍光標識を有するペプチドとの共凝集を検討する予定であった。しかしながらhIAPPに蛍光標識を付加してペプチド合成することが困難であり、まず計画の再検討を要した。その結果、共凝集していないhIAPP単独による凝集と、その凝集体に対するFEL照射の効果について検討する方針とした。 個人の生活においては、R5年度はコロナ禍から脱したと思われたが、他の感染症も含めてこれまでの勤務体制を再考する機会となった。比較的に家族と家庭で過ごす時間が多かったことは、研究遂行の遅れにつながった可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
まずは蛍光標識のないhIAPP単独の凝集体について、蛍光顕微鏡、透過型電子顕微鏡、円偏光二色性スペクトル解析、粒子径測定等によってFEL照射後の変化を検討する。また、この凝集体が細胞に与える影響は照射の有無によってどのように変化するか検討することとしたい。共凝集については、顕微鏡観察時には適した抗体の使用を検討する。
プライベートにおいては時間確保または確実な実験推進のために、群馬大学ダイバーシティ推進センターより獲得した研究者支援のための資金を用いて、実験の補助を担う学生さんを雇用してデータ解析等を助けてもらう予定である。
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