研究課題
基盤研究(C)
慢性疼痛は,痛みそのものがストレスとなり痛みを増悪させるだけでなくうつ病を併発させるなど,多くの原因が複雑に絡み合って発症している。しかし,慢性疼痛を発症させる詳細な分子メカニズムは不明であり,既存の鎮痛薬も効果が乏しく,治療が困難となっている。そこで本研究では,ストレスと痛みに共通する情動系神経回路に着目して,慢性ストレスが慢性疼痛の発症にどのように影響しているのかを明らかにする。また,近年,鎮痛効果が示されている非天然型アミノ酸であるイソバリンが慢性疼痛の新たな治療薬になり得るかを検討する。