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膵のう胞性腫瘍の悪性化における血中タンパク質動態の解明と膵癌リスク予測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K06920
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

奥野 のぞみ  愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (30816426)

研究分担者 田口 歩  愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード膵のう胞 / 膵癌 / IPMN / 早期診断 / 血液バイオマーカー / プロテオミクス / 自己抗体
研究開始時の研究の概要

膵のう胞性疾患では膵癌の罹患率が高く、高精度で簡便な膵癌高リスク群の絞り込みが求められている。本研究では、異なる発癌過程にあるIPMN症例由来の血漿検体を用いて、超高感度プロテオーム解析を行う。同定された膵癌リスク診断バイオマーカーを組み合わせてバイオマーカーパネルを構築し、さらに600例の膵のう胞性疾患サーベイランスプログラムにおいて検証を行い、高精度な膵癌リスク予測法の開発を目指す。

研究実績の概要

膵のう胞性疾患は、健診などで偶然発見される機会が増えておりまれな疾患ではない。ほとんどの膵のう胞性疾患は無症状であるが、その中には膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のように癌の高リスク病変が存在する。しかし、画像診断によるフォローアップでは医療コストや患者の心理的負担が大きいことから、高精度で簡便な膵癌高リスク群の絞り込みが必要である。本研究では、異なる発癌過程にあるIPMN症例由来の血漿検体を用いて、血中タンパク質と自己抗体の網羅的かつ高感度なプロファイリングを行う。同定されたバイオマーカーについては、アッセイの最適化と独立したサンプルセットでの初期検証を行うとともに、バイオマーカーの組み合わせによるバイオマーカーパネルの構築を行う。さらに、我々が立ち上げた膵のう胞コホートにおいて、膵癌と臨床診断される前に収集された血漿での検証を行い、高精度な膵癌リスク予測法の開発を目指す。
本年度は、腺腫から浸潤癌まで含むIPMN症例から得られた血漿検体を用いてプロテオーム解析を行った。計897個のタンパク質を同定し、そのうちIPMNの病態進展に相関して血漿中で上昇し、かつ膵特異的な発現を示すバイオマーカー候補を複数同定した。現在、独立した血漿サンプルセット(膵癌手術例77例、臨床因子をマッチさせた正常対照231例)を用いて、アッセイの最適化と初期検証を進めている。並行して、700例の膵のう胞追跡コホートにおいて、登録症例の追跡調査を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、腺腫から浸潤癌まで含むIPMN症例から得られた血漿検体を用いてプロテオーム解析を行った。計897個のタンパク質を同定し、そのうちIPMNの病態進展に相関して血漿中で上昇し、かつ膵特異的な発現を示すバイオマーカー候補を複数同定した。現在、独立した血漿サンプルセット(膵癌手術例77例、臨床因子をマッチさせた正常対照231例)を用いて、アッセイの最適化と初期検証を進めている。並行して、700例の膵のう胞追跡コホートにおいて、登録症例の追跡調査を行っている。

今後の研究の推進方策

血漿プロテオーム解析を行った同一の血漿検体を用いて、自己抗体結合抗原のプロテオーム解析を行う。また、膵のう胞追跡コホートにおいて、初期検証で有望であったバイオマーカーの検証を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)

  • [学会発表] A proteogenomic approach for identification of novel IgG-bound antigens in pancreatic cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Abe, Hisanori Isomura, Zhou Shuang, Taisuke Kajino, Rui Yamaguchi, Waki Hosoda, Kazuo Hara, Ayumu Taguchi
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] In-depth proteomics to decipher the complexity of the blood cancer proteome2023

    • 著者名/発表者名
      Ayumu Taguchi
    • 学会等名
      第82回日本癌学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] In-depth Plasma Proteomics for Cancer Biomarker Discovery2023

    • 著者名/発表者名
      Ayumu Taguchi
    • 学会等名
      HUPO 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] がん早期診断に「光」を!2023

    • 著者名/発表者名
      田口 歩、飯田琢也
    • 学会等名
      第10回光科学異分野横断萌芽研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 免疫グロブリン結合抗原の高深度プロテオーム解析による新規がんバイオマーカー探索2023

    • 著者名/発表者名
      阿部雄一, 磯村久徳, 田口 歩
    • 学会等名
      日本プロテオーム学会2023年大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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