研究課題/領域番号 |
23K06942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
枡田 大生 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10722936)
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研究分担者 |
降幡 知巳 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80401008)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多発性硬化症 / miRNA |
研究開始時の研究の概要 |
多発性硬化症(MS)の血液脳関門破綻機序として細静脈の血流低下に伴うミトコンドリア機能低下による血管内皮細胞の密着結合の障害が想定されている。申請者はこれまでの研究により、MS患者では再発時に中枢神経由来のmiR-145の発現が増加し、miR-145の発現量は6か月後の臨床的重症度と関連する傾向にあることを見出した。miR-145は血管平滑筋細胞の調節をしており、BBBを保護するとされる。本研究ではMS患者検体、in vitroヒトBBBモデル、動物モデルを用い、miR-145がBBB破綻を防ぐことで神経保護を担っているという作業仮説を証明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
EAEマウスの実験を行い、中枢神経由来エクソソーム測定のための検体を採取した。また、共同研究者の降幡教授のもとへマウス血清を送付、降幡教授が独自に開発した階層型スフェロイド血液脳関門モデル(S-BBB)(特願2020-7041)を用いてEAEマウス血清が血液脳関門破綻(BBB)に与える影響を検討予定である。なお、S-BBBモデルは外層にBBB、内核に脳実質という二層から成り、正常時・病態時のBBB機能制御に必須である異種細胞間コミュニケーションを再構成しており、ヒト生体により近い環境下でのBBBの研究を可能とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初採取したサンプルでサイトカインやmiRNAの測定を行う予定であったが、サイトカイン測定を効率化するため、令和6年度に行う予定であるEAEマウスに対するmiR-mimicの投与実験のサンプルと同時に測定することとしたため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通りmiR-145のmiR mimicを作成し、EAEマウスに投与、重症度や病理学的な検討を行う。
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