研究課題
基盤研究(C)
プリオン病は伝播性を有する致死性の神経変性疾患の一つであり、現時点では、プリオン罹患者の診断基準はあるが、確定診断ではない。また、根本的な治療法も存在しない。当研究室の新博士らによって発表された異常型プリオン蛋白(PrP)試験管内増幅法(RT-QUIC法)はプリオン病罹患者の脳や髄液中に含まれる異常型PrPを検出可能とした高感度アッセイ系であり、今現在もRT-QUIC法を応用・改良した方法が発表されている。本研究では、このRT-QUIC法をさらに改良し、容易に採取可能な体液より微量の異常型PrPを検出可能とする発展型QUIC法を用いた診断法の確立を目指す。