研究課題
基盤研究(C)
ミクログリアが GABA 受容体を有し, 発生期の抑制性シナプスの刈り込みおよび正常な行動維持に重要な役割を果たしている. 申請者は恐怖記憶の形成に伴い, ミクログリアにおける抑制性神経伝達物質 GABA 受容体の上昇および免疫応答の低下を初めて突き止めた. ミクログリアと神経細胞の連動が免疫応答を抑制して恐怖記憶を制御する可能性が示唆された. 本研究ではミクログリアにおける神経伝達物質受容体と免疫機能との相互作用が恐怖記憶の形成に及ぼす影響, および機能的神経回路に対する役割を明らかにする. 本研究結果は恐怖記憶に関わる精神疾患の病態の理解や診療技術の向上への寄与が期待される.