研究課題/領域番号 |
23K06981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤野 純也 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (90783340)
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研究分担者 |
鄭 志誠 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00621575)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ゲーム障害 / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
ゲーム障害では、自閉スペクトラム症や注意欠如多動症などの発達障害との併存が多いものの、そのメカニズムは十分にわかっていない。本研究課題では、ゲーム障害と発達障害の併存を、行動・表情・脳機能の観点から検証し、ゲーム障害における発達特性との関連を、客観的・定量的に評価し、そのメカニズムを明らかにする。これにより、ゲーム障害における発達障害の併存を考慮した心理社会的介入を考察するとともに、ニューロフィードバックなど新規治療法開発への基盤作りを目指す。
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研究実績の概要 |
近年、新型コロナウイルスの流行に伴う作業オンライン化の加速、スマートフォンなどの情報通信機器の発展により、過剰なゲーム行動が精神的身体的不調を引き起こし、大きな社会問題となっている。このような背景により、新しい疾患概念であるゲーム障害(GD)の認知度は高まりつつあるが、治療に難渋するケースが多い。その要因の一つとして、ゲーム障害では、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)をはじめとした発達障害との合併が多いものの、同症例群の病態が十分にわかっていないことがあげられる。 本年度は、被験者への説明文書、同意書、必要書類の準備、作成などを行い、GD単独群、GD+ASD群、GD+ADHD群および健常群のリクルート体制を構築した。また、先行研究に関する文献検索、関連学会に参加することで情報収集し、同疾患群の病態理解を深めるために適切な行動課題、表情評価課題や質問紙を作成した。その上で、多職種から構成される研究チームで議論を重ね、課題の洗練を行なった。加えて、複数のモダリティーのMRI撮像(構造MRI、課題fMRI、安静時fMRIなど)におけるパラメータを選定した。さらに、パイロット実験を行い、行動パラメータの定量化、表情解析値(happy, sad, angry, surprised, scared, disgusted, neutral)の算出を検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染流行の影響があり、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、行動課題、表情評価課題、複数のモダリティーのMRI撮像(構造MRI、課題fMRI、安静時fMRIなど)を行い、臨床症状、行動パラメータ、表情感情解析値、複数のモダリティーのMRI画像パラメータ(安静時脳活動、灰白質体積および白質線維の統合性など)との関連を評価する。これにより、発達障害とゲーム障害の併存とその神経メカニズムについて、多面的に検証していきたいと考えている。
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