研究課題/領域番号 |
23K06993
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
大和田 環 獨協医科大学, 医学部, 助教 (70866912)
|
研究分担者 |
古郡 規雄 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20333734)
菅原 典夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80431435)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | うつ病 / 共同意思決定 / 医師-患者関係 |
研究開始時の研究の概要 |
疾患当事者の価値観が多様化するなかで、医療の不確実性に向き合うため、当事者と医師による共同意思決定 Shared Decision Making ( シェアドディシジョンメイキング: SDM ) は必須のプロセスである。しかし、医療者と当事者の間に存在する治療情報の非対称性や、多忙な臨床現場の実情を背景として、医療者が SDM を行ったと思う場面でも、当事者の受け止めが異なるという SDM の医師-当事者間ギャップが生じている。本申請では、うつ病の当事者に対して縦断的調査を行い、医師側からの SDM 認識に存在する盲点を明らかにし、このギャップが治療にどのような影響を与えるかを明らかにする。
|
研究実績の概要 |
疾患当事者の価値観が多様化するなかで、医療の不確実性に向き合うため、当事者と医師による共同意思決定 ( SDM ) は必須のプロセスである。しかし、医療者と当事者の間に存在する治療情報の非対称性や、多忙な臨床現場の実情を背景として、医療者が SDM を行ったと思う場面でも、当事者の受け止めが異なるという SDM における医師-当事者間ギャップが生じている。 本研究では、うつ病の当事者に対して縦断的調査を行い、医師側からの SDM 認識に存在する盲点を明らかにし、このギャップが治療にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としている。なお、SDM の評価については、当事者、医師側とも Shared Decision Making Questionaire ( SDM-Q-9 ) を用いることとした。 初年度においては、施設における研究計画実施の承認を得て、対象者のリクルートを開始した。20 歳以上の大うつ病性障害またはうつ病エピソード( DSM-5 または ICD-10 の基準による ) に罹患した当事者で外来通院を行っている方から 50 名の協力を得て現在も計画は進行している。今後も目標である 200 人に達するべく、調査を継続する方針である。 なお、本研究ではまた、基本的に質問紙に対する回答でデータを得ているが、若干の欠測データが発生していることが明らかになった。そのため、次年度以降は、これに対する対策を講じることする。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は計画実施の承認を得るために時間を要したものの、承認後の対象者リクルートは順調に進行した。そのため、今後の計画期間中に目標数の達成を見込めると考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、不測の事態により調査の進行が停滞する可能性を念頭に、協力施設の増加を目指す。そのため、候補となりえる施設に対して、本研究を紹介し、協力を得たい。また、基本的に質問紙に対する回答でデータを得ているため、欠測を防ぐ必要がある。そのため、解答直後に研究補助者による確認を行うこととする。
|