研究課題
基盤研究(C)
MRI解析による白質高信号はアルツハイマー型認知症の前兆期からの急激な認知機能低下に関係するリスク因子であるが、その修復法に関する研究は少ない。我々はこれまでに白質虚血による脱髄病巣が血管内皮細胞移植により再髄鞘化されること、また、血管内皮細胞由来の細胞外小胞(エクソソーム)がオリゴデンドロサイト前駆細胞の生存と増殖に関与することを示した。このことから、血管内皮細胞由来エクソソームに含まれるオリゴデンドロサイト前駆細胞の生存・増殖を促進するmicroRNAを同定、この分子を包含する人工的に作製したエクソソームによる白質病巣の修復法を開発し、認知症発症予防法を確立することを目指す。