研究課題
基盤研究(C)
社会的孤立 (以下、孤立) が深刻化する現代、孤立者の心の健康管理がもとめられている。孤立は強いマイナス感情 (不安・怒り) を生み出し、精神疾患などのリスクとなる。孤立によるマイナス感情の形成には、mPFC (内側前頭前野) の神経機能の低下がかかわっているが、その分子機構は明らかではない。私たちは孤立させたラットを用いて、mPFCのNA受容体であるα1受容体数が増加していることを明らかにした。本研究では、神経機能を低下させる特性を持つα1受容体とそのシグナル経路に焦点を当てて、孤立によるマイナス感情の形成メカニズムを解明する。