研究課題
基盤研究(C)
幼少期に虐待体験などのトラウマを経験すると、その後の人生において精神・身体疾患の発症リスクが高まることが示されている。幼少期トラウマによってストレスに関連する生体システムの異常が惹起されることが報告されているものの、それらの知見には不一致も多く、大部分は未解明である。ストレス応答において重要な役割を担うcortisolやinterleukin-6には概日リズムが存在することから、このリズムに着目した検討が鍵を握る可能性がある。本研究の目的は、健常成人およびPTSD成人患者おいて、幼少期トラウマに関連した生化学・生理学的特徴を概日リズムに着目して検討することである。