研究課題
基盤研究(C)
認知症の病態メカニズムにおいては特定の蛋白質が異常重合蓄積することが知られているが、同一蛋白が蓄積する疾患であっても、その超微形態は疾患ごとに異なるものであることがクライオ電顕により明らかにされている。そこで、photoaffinity法を用いて人工的に単一の重合蛋白分子モデルを作成することを発案した。このphotoaffinity法とは、蛋白の特定の部位に変異アミノ酸を遺伝子工学的に組み込み、紫外線照射により蛋白分子間をクロスリンクさせる方法である。本研究では単一形態の蛋白重合モデルを作成し、これを用いて重合形態特異的な抗体作成、重合阻害物質の探索を行う基盤を作ることとする。