研究課題
基盤研究(C)
本研究では、人生早期の不適切な養育の中でも適切な養育機会の欠損モデルの処置をラットに行い、忌避学習の異常を反映する学習性無力パラダイムを成長後のうつ状態の評価に用いる。忌避学習の異常と関連する腹側淡蒼球で興奮性神経細胞と抑制性神経細胞の比率と、神経細胞の発火と局所フィールド電位を測定し、適切な養育機会の欠損体験(発症脆弱性)及びこれを経たうつ病(病態)の異常な神経活動を同定する。さらに同定した異常な神経活動に対する神経活動操作を行いモデルラットの行動修復を検証する事によって、適切な養育機会の欠損体験を経たうつ病の新規の予防法と治療法の開発の基盤となる知見を得る。