研究課題/領域番号 |
23K07029
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
井桁 裕文 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (10751026)
|
研究分担者 |
江川 純 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80648527)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 自閉スペクトラム症 / NLGN3 / ハイコンテントスクリーニング / リン酸化 / 自閉症 / 機能解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではNLGN3が、想定されていたよりも幅広い機能を持つ可能性に焦点を充てる。まずASD患者のDNAサンプルにおいててNLGN3エクソンシークエンスを行い、機能的リン酸化部位にの変異を探索する。同定されたリン酸化部位とS745について、培養神経細胞を用いた機能解析を行う。この解析で有意な所見が得られたリン酸化部位について同部位が非リン酸化体となる変異を導入したマウスを作成、組織学、生化学、行動学的な解析を行い、当該リン酸化部位が神経発達異常に及ぼす役割を解明する。
|
研究実績の概要 |
成長円錐のリン酸化プロテオミクスにより同定された神経発達に重要なタンパクリン酸化部位のうち、統合失調症および自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)のリスク遺伝子であるNLGN3遺伝子を選定して機能解析を進めている。 ASD304例のDNAサンプルについてNLGN3の全エクソンシークエンスを行ったがミスセンス変異を同定することはできなかった。 そのため神経細胞成長円錐のリン酸化プロテオミクスにより重要なリン酸化部位として同定されたNLGN3遺伝子のS745Aの変異を加えた培養神経細胞のシナプス数の変化を確認するために、同変異を導入したプラスミドベクターの設計を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りASD304例のDNAサンプルについてNLGN3の全エクソンシークエンスを終了したため。
|
今後の研究の推進方策 |
NLGN3遺伝子のS745Aの変異を加えた培養神経細胞のシナプス数の変化を確認するために、同変異を導入したプラスミドベクターを作成し、培養神経細胞にこの変異を導入する。そして、ハイコンテントスクリーニングを用いて、神経突起伸長およびシナプス数の変化を確認する。
|