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治療抵抗性統合失調症における神経炎症-グルタミン酸‐ドパミン系機能異常の同時解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K07038
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

三浦 至  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30612709)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード統合失調症 / 治療抵抗性 / 神経炎症 / ドパミン / グルタミン酸
研究開始時の研究の概要

本研究では治療抵抗性統合失調症と抗精神病薬への反応良好な統合失調症とを比較する横断研究とともに,治療抵抗性統合失調症に対するクロザピン投与の縦断研究を行い,神経炎症‐免疫系マーカー(炎症系サイトカイン,キヌレン酸),ドパミン代謝物の解析, MMN測定によるグルタミン酸-NMDA系の機能評価を行い治療抵抗性統合失調症の病態やクロザピンの有効性のメカニズムについて解明を目指す.

研究実績の概要

研究計画に基づき,抗精神病薬への治療反応良好な統合失調症患者25名,治療抵抗性統合失調症35例の症例を対象に臨床症状,副作用評価,採血から血漿ホモバニリン酸濃度測定,clozapine(CLZ)血漿中濃度およびN-desmethylclozapine(NDMC)血漿中濃度測定を行った.
まず臨床症状の中で認知機能に着目し,統合失調症認知機能簡易評価尺度(Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia: BACS)短縮版を用いた認知機能と他の精神症状,さらに血漿ホモバニリン酸濃度やCLZ, NDMC濃度との関連を検討した.その結果,抗精神病薬への治療反応良好な統合失調症と治療抵抗性統合失調症とでは認知機能全般に差があり,治療抵抗性統合失調症症例で認知機能が低下していることが分かった.また,全対象者において認知機能は陰性症状と相関すること,CLZ 反応群とCLZ非反応群とではすべてのタスクで差がないこと,digit sequencing, symbol codingはそれぞれ錐体外路症状と相関することが明らかになった.また,治療抵抗性統合失調症群において,認知機能といくつかの指標が相関することが分かり,現在も解析と検討を行っている.
以上の結果の一部は2023年の国内学会(第33回日本臨床精神神経薬理学会学術集会)で発表し,現在論文作成中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画した研究のうち横断研究は計65例の対象者の症状評価,血液採取からの解析をすでに行っており,1本目の論文作成に取り掛かることが出来ている.

今後の研究の推進方策

今後もサンプル数を増やし,さらに他のバイオマーカー測定も進めていく予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 統合失調症における抗精神病薬への反応性と認知機能障害の検討:横断的研究2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木悠平,星野修三,小薗江浩一,野崎啓子,渡辺研弥,堀越翔,一瀬瑞絵,平田祥一朗,小林有里, 三浦至
    • 学会等名
      第33回日本臨床精神神経薬理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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