研究課題/領域番号 |
23K07046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
山口 奈緒子 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50380324)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ストレス / コルチコトロピン放出因子 / 視床下部-下垂体-副腎皮質系 / 交感神経系 / カテコールアミン / 視床下部室傍核 / HPA系 |
研究開始時の研究の概要 |
ストレス反応は、本来生体に必須の防御機構である。しかし、過剰かつ持続するストレス反応、すなわちストレス応答の破綻は、ストレス不適応やストレス脆弱性をもたらし、さらにはうつ病などのストレス関連疾患の発症の契機となりうる。 本研究においては、うつ病モデルラットを用いて、ストレス応答の消去系の機能不全がストレスによる交感神経反応にどのような影響を及ぼすか、関連する脳内のメカニズムを含めて明らかにする。
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研究実績の概要 |
ストレス反応は、本来生体に必須の防御機構である。しかし、過剰かつ持続するストレス反応、すなわちストレス応答の破綻は、ストレス不適応やストレス脆弱性をもたらし、さらにはうつ病などのストレス関連疾患の発症の契機となりうる。 ストレス反応の制御には、内分泌系、交感神経系および免疫系が複雑に関わり合う。通常、ストレス反応は一過性である。うつ病では、内分泌系のネガティブ・フィードバック機能の低下とそれに伴う高コルチゾール血症が特徴であり、抗うつ薬療法の奏効後のフィードバック機能正常化も報告されている。 我々は視床下部-下垂体-副腎皮質系フィードバックの破綻はストレス性交感神経反応も増大させるのではないかと仮説を立てた。我々はこれまで交感神経系活性化の脳内調節機構を解析してきた過程で、コルチコトロピン放出因子の脳内投与により顕著な交感神経反応が起こること、またその反応にNMDA受容体、GABAB受容体やプロスタノイドが促進性に関与することを明らかにしている。そこで本研究では、コルチコトロピン放出因子をキーとする調節系が視床下部-下垂体-副腎皮質系フィードバックの機能不全状態におけるストレス性交感神経反応に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 本年度はうつ病モデルラットを用いて、ストレス応答の消去系の機能不全がストレスによる交感神経反応にどのような影響を及ぼすかを検討した。その結果、機能不全によってストレス誘導性の交感神経反応がより増大することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定外の実験室改修があり、当該年度中盤に予定していた実験を行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
うつ病モデルラットを用いて、視床下部室傍核のグルタミン酸およびGABAの変化を中心に解析する。また、前年度に予定していた実験、すなわち急性および慢性のストレス負荷実験を本年度前半に行い、採取したサンプルを用いてストレスホルモンの変化を測定する。
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