研究課題
基盤研究(C)
TAK1(TGF-β-activated kinase 1)はサイトカインシグナルの中心的な役割を担い,免疫応答や細胞増殖に深く関わっている。研究代表者はTAK1の局在が核にもあり、X線照射によりTAK1が活性化すること、X線誘発DNA二重鎖切断マーカーであるγ-H2AXの発現がTAK1阻害剤併用下で亢進することを見出した。そこでTAK1のDNA修復への関わりを解析するため、X線照射後のTAK1核内ダイナミクスや核内TAK1相互作用分子の同定を進め、それらの意義を明らかにする。またTAK1阻害剤やハイパーサーミアによるTAK1を標的とした放射線増感のメカニズムを分子機構の側面から明らかにする。