研究課題/領域番号 |
23K07072
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山本 真由 帝京大学, 医学部, 講師 (30793773)
|
研究分担者 |
平野 貴規 帝京大学, 医学部, 後期研修医 (00972332)
濱本 耕平 自治医科大学, 医学部, 教授 (10816614)
近藤 浩史 帝京大学, 医学部, 教授 (20324311)
和田 武 帝京大学, 医学部, 助教 (50851185)
北川 幹太 帝京大学, 医学部, 後期研修医 (90972331)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | リンパうっ滞 / 右心不全モデル / リンパ液自動導出システム / リンパ浮腫 / リンパ瘻 |
研究開始時の研究の概要 |
Fontan手術後の鬱滞性リンパ漏は、保存的治療に抵抗性で時に致死的。本研究では、胸管内リンパ液を静脈内へ能動的に誘導するカテーテルシステムの開発に取り組む。これまでのの動物実験モデルで胸管と静脈内にカテーテルを留置し、リンパ液の誘導に成功している。しかし、臨床応用には中長期的なカテーテル留置が必要で、リンパ管内への長期留置に特化したカテーテルの開発や留置法の確立が不可欠である。本研究の目的は、リンパ管内への長期留置が可能なカテーテルシステムの開発と留置法の確立、鬱滞性リンパ漏の低侵襲治療法実現。患者の生命予後改善が期待される。
|
研究実績の概要 |
カテーテル手技および外科的処置を行う前に、対象ブタ 1頭を保定し、メデトミジン、 ミタゾラム、硫酸アトロピンを麻酔前処置として筋肉内投与する。鎮静が確認された後に、気道確保を行い、吸入麻酔装置に接続し、頸部の動静脈から輸液および採血ラインを確保する。また、右頚静脈にはシースを挿入する。鼠径部を切開し、リンパ節および大腿動静脈を露出する。大腿動静脈にはシースを挿入する。この状態でカテーテルを用いた右心不全モデルを作成し、リンパ管-大静脈シャントシステムの評価を行う。大腿動脈からカテーテルを挿入、右冠動脈を選択し、右冠動脈にマイクロスフィアを注入し、心筋梗塞を人工的に作成する。術中の心電図、心拍、血圧、酸素飽和度、体温、中心静脈圧、心機能をモニタリングすることで安定した生理状態であることを確認しながら手術を行い、レペタンを使用して十分に鎮痛に努める。 処置中は必要に応じて筋弛緩剤ロクロニウムの静脈内投与を行う。右心不全モデルの成否は、心臓超音波で収縮期三尖弁輪移動距離やejection fractionなどを測定することで判定する。また、右心不全モデル作成前後でBNPおよびNT-proBNPの採血を行い(前後で10mlずつ)、急性心不全の指標とする。右心不全誘発後はリンパ管-大静脈シャントシステムの機能を下記の方法により評価する。その後、深麻酔下で覚醒させることなく、 KClを急速静注する 安楽死処置を施して実験終了とする
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験施設での申請および、動物実験実施は予定通り行う事ができた。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度では、慢性期モデルを行う予定とし、そのモデルを用いてリンパうっ滞モデルとして、リンパ自動誘導システムを、リンパうっ滞モデルでの稼働およびリンパの誘導を検討していく。 留置カテーテルについては、東レメディカル社及び、HI-LEX社と共同で、胸管内留置用カテーテル(ロングテーパー型)を開発を行っている。現在は、胸管内へ挿入可能な形状を検討し、至適な形状を得た。今後、中期的なカテーテル閉塞の有無について検討し、閉塞しづらいコーティングや吸引アルゴリズムを検討していく。
|