研究課題/領域番号 |
23K07073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
上田 達夫 日本医科大学, 医学部, 講師 (10637416)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 急性動脈閉塞症 / 血栓除去 / 血管内治療 / IVR / 血管内治療デバイス / バルーンカテーテル / 血栓飛散 / 遠隔塞栓 / 急性下肢虚血 / 急性動脈閉塞 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の血管内治療では困難であった陳旧化血栓や大量血栓に対する新たな血管内治療システムを開発・研究し良好な成果を得たが、本システムは遠隔塞栓効果予防という観点においては不十分なシステムであった。本研究においては、安全で確実な遠隔塞栓予防効果を有する新規血管内治療システムの開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、急性動脈閉塞症(ALI; acute limb ischemia)に対する血管内治療において発生し得る血栓による遠隔塞栓症を確実に予防するための新規血管内治療システムの開発することにより、ALIに対する血管内治療をより安全に行うことを可能とすることである。 本研究期間内において、遠隔塞栓予防効果を有する新規血管内治療システムの開発およびその効果と安全性に関して検討することを目標としている。2023年度の目標は、新規血管内治療システムの開発を行うことであった。以下、研究成果について述べる。 今回考案したシステムのメカニズムは、バルーン付き大口径シースを挿入後、血栓の遠位側に遠隔塞栓予防デバイスとしてバルーンカテーテルを挿入した上で、血栓除去用のバルーンカテーテルによる血栓除去を行うというシステムである。本システムのポイントは、①大口径シースの利用による治療ルートの1本化、②血流遮断による遠隔塞栓予防、③既存の遠隔塞栓予防デバイスの有効活用である。本遠隔塞栓予防システムを用いて、in vitroでの新鮮血栓モデルに対する実験を行ったところ、遠隔塞栓を発生させることなく血栓除去を行うことに成功した。今後は、陳旧化血栓モデルや大量血栓モデルに対しても有用であるかの検証を行っていく予定である。また、本実験はin vitroでの実験であり、血栓の状態や血流など、実際の生体内の血管内の状態とは異なるため、今後動物実験を行うことにより、生体内でも有用性と安全性を示すことができるか検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
遠隔塞栓予防効果を有する新規血管内治療システムを開発し、in vitroでの実験を開始している。当初の予定では、2023年度中に生体外の実験を開始することであったので、計画通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
速やかにin vitroでの実験を終了し、動物実験を開始する。動物実験においては、治療効果および安全性の評価を行い、考案した新規血管内治療法の実行可能性について検証していく予定である。
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