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ドライバー遺伝子に基づくTACE治療反応性の血清バイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K07082
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

上嶋 英介  神戸大学, 医学研究科 放射線医学分野, 助教 (40645561)

研究分担者 平田 豊  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10441247)
小松 昇平  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (30444590)
祖父江 慶太郎  神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (90622027)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード肝細胞癌 / ドライバー遺伝子 / トランスポゾン / バイオマーカー / TACE治療反応性
研究開始時の研究の概要

中期肝細胞癌の治療には経カテーテル治療(TACE)が用いられてきたが、新規全身化学療法の開発により治療選択の幅が広がった。複数の治療法を有効に使い分けるため、治療反応性を正確に予測するバイオマーカーが求められる。肝細胞癌の発癌には複数のドライバー遺伝子が関与し、各遺伝子変異により異なる臨床学的特徴を呈する。そのためバイオマーカーとしての利用が期待され、全身化学療法の治療反応性予測に関する研究結果の報告があるが、ドライバー遺伝子に着目したTACEの治療反応性に関する研究報告は未だない。TACE耐性を示すドライバー遺伝子を検出、同遺伝子変異を反映する血清バイオマーカーを確立することを目指す。

研究実績の概要

本年度は当初の予定通りトランスポゾンの選定および導入する肝細胞癌ドライバー遺伝子の配列の決定を行い、追加で動脈塞栓等の前治療を受けたヒト肝細胞癌検体を用いて空間的トランスクリプトーム解析を行いがん微小環境中の遺伝子発現の変化の評価を行った。トランスポゾンを用いたドライバー遺伝子導入実験では、動物実験を行った後のcDNA配列の同定のため、当初はDNA seqを予定していたが、より効率的に各種ドライバー遺伝子発現の残存量を調べるために、バーコード配列の前にprimerに合いそうな8bp程度の別のバーコード配列を追加し、識別できるように工夫した。個体を識別するindex配列のリストをイルミナ社より譲渡頂き、8bpの別のバーコード配列が重複しなてないことを確認した。また、空間的トランスクリプトーム解析では、ドライバー遺伝子であるCTNNB1(βカテニン)発現の多い腫瘍では免疫細胞が少ないimmune coldな腫瘍である頻度が高い事がわかった。現在、上記トランスポゾンを確保し、動物実験を開始する準備が整えているが、ラットを用いて研究を遂行する場合、トランスポゾン導入量が多くなり費用がかさむことが予想された。そのため、予備検討としてまずはマウスモデルにて同内容の発癌モデル作成および肝動脈結紮を行い、研究モデルの実行可能性と治療予測を行う方針として研究を実行している。また、2025年度に予定しているValidation用の臨床検体の確保も同時に並行して行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ドライバー遺伝子を導入するトランスポゾンの選定に時間を要した。また、計画段階ではドライバー遺伝子発現の残存量を調べるためにDNA seqを使用する予定であったが、PCRにて増幅し検出可能になるようにバーコード配列の前にprimerに合いそうな8bpの別のバーコード配列を追加し、識別できるように工夫した。個体を識別するindex配列のリストをイルミナ社より譲渡頂き、8bpの別のバーコード配列が重複しなてないことを確認するなど、事前準備に時間を要した。

今後の研究の推進方策

トランスポゾンへのドライバー遺伝子導入ができ、動物実験の準備が整った。
ラット肝癌モデルを作成し、計画書通り動脈塞栓術を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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