研究課題/領域番号 |
23K07088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
島本 直人 (鹿野直人) 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80295435)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中性子捕捉療法 / ホウ素アミノ酸 / 光学異性体 / 中性アミノ酸トランスポーター / BNCT / 4-borono-L-phenylalanine / 4-borono-D-phenylalanine / pharmacokinetics |
研究開始時の研究の概要 |
中性子捕捉療法は、がん細胞に集積させたホウ素(10B)化合物に熱中性子を照射し、生じたα線とLi核によりがん細胞選択的にがん細胞だけを選択的に破壊する「切らない、痛くない、副作用が少ない」画期的な治療法である。ホウ素化合物は、臨床利用されている4-borono-L-phenylalanine (L-BPA)よりも優れた体内分布を示す新規製剤の臨床現場での実現には至っていない。本研究では、L-BPAよりも腫瘍/正常組織比の優れた光学異性体D-BPAの新規な糖結合化合物を開発し、「体内動態制御法」という新アイデアにより、L-BPAを超えるD-BPAの腫瘍への集積法の検討を基礎的に行う。
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研究実績の概要 |
中性子捕捉療法(BNCT)のホウ素キャリアーとして知られる化合物4-borono-L-phenylalanine (BPA)は、必須アミノ酸フェニルアラニンにホウ素が結合したもので、がん細胞のアミノ酸取り込み亢進により細胞内への集積が確認されている。今回BNCTを目的としたアミノ酸化合物の類似体8種類の化合物の製剤の合成法と精製法を検討し、構造分析を行った。ホウ素アミノ酸については、光学異性体により体内分布がかなり異なることがわかってきたため、BPAの光学異性体であるL-BPAとD-BPAそれぞれについて種々の糖との結合体の作成を試みた。これらは、薄層クロマトグラムでは原料以外のスポットとして分離され生成が確認できた。更にプロトンと13CによるNMR分析により、新規糖結合体は、糖とL-BPA,D-BPAそれぞれが、1:1のモル比で結合していることが確認できた。詳細な分子構造(糖との結合様式)の決定には至らなかったがTLCの結果と合わせて、目的化合物の生成は、ほぼ確実と考えられた。今後、中性子照射、実験試薬用に10Bを用いてグラム単位での合成をする必要がある。更に、それらの新規糖結合体について18F標識体の体内分布を検討し、筑波大学と共同でオートラジオグラム(ARG)を取得して体内分布を今後調べる。インビボでの照射実験が実現するようにしたい。本成果をBNCTに活用することで、加速器による中性子照射の実用化と一般病院への普及を促進し、がん治療の選択肢として理想的ながん治療法へと発展させることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
液体シンチレーションカウンターの故障により実験できない状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
液体シンチレーションカウンターの更新が必須である。筑波大学との共同研究により、inductivity coupled plasma (ICP)発光分析装置の使用で実験を進めることを検討している。
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