研究課題/領域番号 |
23K07090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
三木 幸雄 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80303824)
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研究分担者 |
立川 裕之 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40712253)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 磁気共鳴画像 (MRI) / 振動磁場勾配スピンエコー法 / 中枢神経腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、MRIの進歩に伴い拡散時間を短縮した拡散強調像の撮像が可能となった。拡散時間を短縮することで、水分子が受ける周囲の微細構造物の影響を小さくすることができ、これまでの拡散強調像と比べて組織のより微細な構造の推定が可能となった。 また、撮像時間も短くルーチン検査に組み込みやすいと考えられるため、今後の日常臨床への導入・普及が十分に期待される。この手法を用いこれまでに少数の症例で中枢神経腫瘍の良悪性を評価した報告はあるものの、臨床における鑑別への応用や予後予測の推測能は明らかにされていない。 本研究では多数の中枢神経腫瘍症例において拡散時間の短い拡散強調像の有用性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
最近のMR装置の性能向上により、拡散強調像の撮影において拡散時間を短縮することが可能となりました。拡散時間の短縮により、水分子が受ける周囲の微細構造物の影響が軽減され、これまでの画像よりも組織の微細構造をより正確に推定できると期待されています。 さらに、撮影時間が短くなることで、ルーチンな撮影に組み込みやすくなると考えられています。そのため、今後は日常の臨床においても普及する可能性が高いです。中枢神経腫瘍の良性・悪性の評価は少数の症例で行われてきましたが、これを臨床的な鑑別や予後予測にどう応用するかはまだ明らかにされていません。 この研究では、多数の中枢神経腫瘍症例を対象に、拡散時間の短い拡散強調像の有用性を明らかにすることを目指しています。当施設では特に神経膠腫や頭蓋底腫瘍の症例数が日本で有数の多さを誇り、多数の症例を対象にすることで、この新しい画像法が中枢神経腫瘍の鑑別や治療方針の決定、予後予測の精度向上に寄与すると期待されます。 データ解析は必要なMRI検査の終了後に行われる予定ですが、画像の前処理や解析については順調に進んでおり、特に問題は発生していません。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在は症例を集めてMRI検査を行っているところであり、現在約60例のMRI検査は終了しており、画像の前処理および画像解析を開始しています。
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今後の研究の推進方策 |
今年度12月まで研究用撮影を行う予定です。秋までには中間解析を行い、来年度の磁気共鳴学会あるいは北米放射線学会への演題の出題、および論文投稿を予定です。
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