研究課題
基盤研究(C)
ホウ素中性子捕捉療法 (BNCT)は、理想的な薬物-がん物理療法として注目を受けてきた。BNCTでは、一般の医薬品よりもはるかに高い安全性が求められ、新薬開発の障壁となっている。そこで、安全性の観点から新規BNCT用薬剤を開発することを計画した。ジスルフィラム(DSF)は、古くから用いられている禁酒薬であり、高い安全性を有することが広く知られている。近年、DSFの代謝物ががん集積し、抗がん作用を有することが報告された。そこで、DSFのホウ素導入誘導体が高い安全性を有し、かつがんへの集積性を有すると考えた。本課題は、新たなBNCT用ホウ素含有薬剤をドラッグデザイン・合成し、その可能性の評価する。