研究課題/領域番号 |
23K07130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
齋田 司 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80719485)
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研究分担者 |
志鎌 あゆみ 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40778627)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ナトリウムイメージング / 骨盤内神経 / 婦人科腫瘍 / Na-23 励起MRI / 骨盤神経叢障害 |
研究開始時の研究の概要 |
広汎子宮全摘術では膀胱機能障害の頻度が高く、患者のQOLの向上のためには神経叢の状態を把握する方法の開発が望まれている。 筑波大学附属病院に導入予定の多核種同時励起MRIでは、H-1を対象とした従来のMRI撮影と同時にNa-23 励起MRI画像を取得できるため、生体内のイオンの代謝や恒常性に関する情報を可視化することで、骨盤神経叢障害の有無を画像化できる可能性がある。 本研究課題では、広汎子宮全摘術を施行する患者に対し、術直後にNa-23 励起MRI 画像を含むMRI検査を行い、画像的評価と臨床的な膀胱機能障害の有無を合わせ、骨盤神経叢障害の発生を画像的に予測する手法を確立することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本申請課題では、骨盤神経叢障害発生の予測因子となる画像的評価方法の確立を目指しており、術後1週間以内に骨盤MRI を撮像して、骨盤神経叢障害発生群と非発生群との間で最も異なるパラメータを明らかにすることを目的としている。 撮像シーケンスとして、1)Na-23 励起MRI・2)DWI-IVIM(intravoxel incoherent motion)・3)脂肪抑制T2 強調画像の3つに着目していた。 2)DWI-IVIM・3)脂肪抑制T2 強調画像については、術前臨床症例で数例撮影を行い、骨盤神経叢の描出を試みたが、抹消神経の分離は困難であった。 2023年11月にMR 7700が新規導入され、それに続き2024年2月にNaコイルを科研費でレンタル購入した。体表用のNaコイルは本邦初導入であるため、ファントムでの撮影実験を行い、シークエンスを適正化した。現在は倫理審査を通過の上、婦人科領域の臨床症例を対象としてNa imagingの撮影を実施しており、その臨床的な有用性を模索している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
DWI-IVIM・脂肪抑制T2 強調画像での骨盤内神経描出は困難と判断した。 Na-23 励起MRIについては、Naコイルの購入まで少し時間がかかったが、適正化の上、臨床症例の撮影まで順調に運んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
Na imagingを婦人科領域で撮影しているのは当施設のみであるため、なるべく多くの症例を蓄積し、Na imagingの臨床的な有用性を模索する。
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