研究課題
基盤研究(C)
神経変性疾患の診断のために,詳細な脳構造の恒常性を計測することは,病気の早期発見や治療方針の決定に重要である.本研究の目的は,脳組織の恒常性を正確に計測するために,バイオメカニクスやハイドロダイナミクスを除いた,定常状態の脳神経細胞の組織分画水容積分布を可視化する手法(脳組織水フラクショナルMRイメージング)を臨床MRIで実現することである.達成するには,(A)脳組織分画水数値ファントムの作成(B)T2緩和計測法による組織体積分率導出の確立(C)mcDESPOT法による組織体積分率導出の確立(D)健常ボランティア群のT2緩和計測法とmcDESPOT法の比較に関して検討する.