研究課題
基盤研究(C)
東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所事故以降、国内に存在する原発は再稼働または廃炉の選択に迫られている。いずれにせよ、その作業過程で生じうる不慮の放射線被ばく事故に対する医療体制の確立は、安心・安全な社会構築のために国家レベルで取り組むべき最重要課題である。本研究では、核施設周辺住民および核関連施設従業員の大量放射線被ばく事故を想定し、事故で失われた自己造血機能の回復を目指した治療法の開発に取り組む。本研究では臍帯血から未分化細胞を分離し、この細胞を移植することで自己造血機能回復を誘導する。さらにこの細胞を増殖培養することができれば、供給面でより安定した移植ソースとなり得る。