研究課題/領域番号 |
23K07174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
永井 利幸 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (00528218)
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研究分担者 |
常田 慧徳 北海道大学, 大学病院, 医員 (80944868)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 核磁気共鳴肝エラストグラフィー / 心不全 / うっ血 / リスク層別 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者において、右心房圧は強力な予後規定因子である。我々は核磁気共鳴肝エラストグラフィー(MRE)で測定した肝硬度による非侵襲的かつ高精度な右心房圧推定法を開発した。本研究の目的は、心不全患者におけるMREで測定された肝硬度の予後的意義を解明し、肝硬度によるリスク層別法を開発することである。心不全患者300例に対してMREを施行し、肝硬度が独立して心血管イベントリスクと関連するか検討する。
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研究実績の概要 |
今年度は計画通りに北海道大学病院に心不全の確定診断で入院した連続症例を前向きに登録し、年度内に250例の登録が得られ、全例に以下の検査を施行した。 肝臓MRE:3.0テスラMRI装置であるDiscovery 750W(GE Healthcare, Waukesha, WI, USA)を用いて、16および40チャネルGEMアレイコイルを使用し撮像。MRE画像は、専用のアクティブドライバー(振動源)とパッシブドライバー(振動板)を使用して患者を仰臥位として、肝臓を振動させながら撮像した。解析用の関心領域(region of interest; ROI)は、画像ビューアー(EXTREX, J-MAC System, Sapporo, Japan)を使用して描出した。原則として、ROIはモノクロ硬度画像上で、肝右葉のsegment 5(S5)領域からS8領域の間の3~4断面において波画像で平行波が伝播している領域を選択し、フリーハンドで可能な限り大きく描出した。描出したROI内の弾性率は自動計算され、計測された各断面の弾性率の平均値を、肝硬度(LS-MRE、単位: kPa)として算出した。 右心カテーテル検査:患者を仰臥位とし呼気終末で息止めを行いながら実施し、平均5心拍分の波形を取り込み、右心房圧、肺動脈楔入圧、肺動脈圧、心拍出量等を測定した。 血液検査(バイオマーカー等):肝硬度上昇の機序を血清学液に検討するため、心不全マーカー(血清トロポニン、NT-pro BNP値)、肝線維化マーカー(ヒアルロン酸、IV型コラーゲン7Sなど7項目)を測定するための血液検体を採取・保管した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究計画の1年目ですでに目標症例の8割の症例が登録されており、来年度に目標症例300例を対象とした解析が前倒しで解析できる目途が立った。
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今後の研究の推進方策 |
可能であれば来年度早期に目標症例300例の登録を達成し、年度内に臨床転帰のデータを合わせて中間解析を開始できればと考えている。目標以上の症例登録数が得られれば、より統計学的に盤石な結果を得ることが可能となるため、可能な限り多数の症例登録を目指す。最終年度には当初予定の主解析のほか、肝硬度を鋭敏に検出する肝臓関連バイオマーカーを同定し、心不全患者のリスク層別に有用な新たなバイオマーカー戦略を開発する。
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