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最新イメージング技術による肝の鉄代謝および線維化の解析とその臨床応用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K07179
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

大西 裕満  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20452435)

研究分担者 堀 雅敏  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (00346206)
坪山 尚寛  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00423187)
中本 篤  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (20625199)
太田 崇詞  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20868088)
福井 秀行  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00721101)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードC型慢性肝炎 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / MASH / MRI / フォトンカウンティングCT / 肝臓 / 鉄代謝 / 線維化 / CT
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、肝臓における鉄の蓄積が肝臓の線維化や発癌に与える影響について、CT、MRIの画像診断技術を用いて解き明かし、得られた知見を肝細胞癌の臨床に役立てられるようにしていくことである。
本研究では、最新のフォトンカウンティングCT装置を用いてCTによる鉄定量の精度向上をめざすとともに、MRIの画像データを用いて慢性C型肝炎あるいは非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの慢性肝疾患患者における肝内鉄の蓄積の状況について精査し、肝内鉄の蓄積と肝臓の線維化あるいは肝細胞癌発癌との関連について評価を行う。

研究実績の概要

C型慢性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎においては遺伝性ヘモクロマトーシスほどではないものの肝内に鉄が蓄積することが報告されている。非アルコール性脂肪性肝炎ではKupffer細胞への鉄の蓄積がTNFα、CCL3、TIMP1の発現を誘導し、肝臓の線維化を進めるとされている。本研究では慢性肝疾患患者における肝内鉄の推移をMRIのデータを用いて解析し、疾患の進行における肝内の鉄の蓄積の影響について検討していく。
肝内鉄と肝線維化の相関に関する検討では、慢性C型肝炎あるいは非アルコール性脂肪性肝炎などの慢性肝疾患患者における肝内鉄の蓄積についてMRIのデータを用いて評価する。また、罹患後の経過とともに肝内鉄がどのように推移するかについても調べる。その解析結果を用いて、肝内鉄の蓄積がその後の肝臓の線維化および肝細胞癌の発癌に対してどのような影響を与えるかについて検討を行う。
初年度は過去に複数回、肝臓のMRI撮影が行われた慢性C型肝炎を有する患者の選択を行った。それに引き続いて、MRIのデータ解析を開始した。
また、慢性C型肝炎患者における鉄蓄積の経時的変化についての検討では、肝内鉄がSVR(ウイルス学的著効達成)達成後にどのように変化するのかについて調べる。過去に複数回、肝臓のMRI撮影が行われたSVR後の慢性C型肝炎の患者の選択も行った。
肝内鉄の定量の精度においてはMRIの方がCTよりも優れているが、MRIはCTと比べてアーチファクトが多い、空間分解能が低い、機器が高額などの問題点がある。フォトンカウンティングCTではフォトンエネルギーを計測するため、ノイズ成分の低減やエネルギー分解能の向上などの利点を有し、従来のdual energy CTよりも正確に鉄を定量できる可能性が期待できる。フォトンカウンティングCTによる鉄の定量の可能性もついても探索していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

慢性肝疾患患者における肝内の鉄の蓄積の解析についてはほぼ順調に進捗している。
フォトンカウンティングCTによる鉄の定量に関するファントムを用いた検討については初年度はファントム作成に関わる構想を十分に練り、次年度には作成できるものと考えている。

今後の研究の推進方策

次年度は引き続き慢性C型肝炎を有する患者の肝臓のMRIデータの解析を行っていく。
さらにフォトンカウンティングCTによる鉄の定量のためのファントム作成し、実際にフォトンカウンティングCTで撮影する。
現時点において、研究計画の変更あるいは研究を遂行する上での課題等は特に見当たらない。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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