研究課題
基盤研究(C)
D-セリンは生体内に存在するD-アミノ酸であり、その異常はアルツハイマー病や統合失調症、筋萎縮性側索硬化症などの精神神経疾患に関与していると言われている。また近年ではベンジルセリンやセリン関連酵素阻害剤による腫瘍増殖抑制効果およびD-セリンによる腎機能回復効果も報告されている。しかしながら、体内でのセリンの挙動は不明な点が多く、その動態や機能解明が期待される。本研究では、セリンを指標とした PETプローブを用いてセリンと疾患との関連の追求や診断法、治療法の開発・探索につなげる。