研究課題/領域番号 |
23K07198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
対馬 史泰 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10463762)
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研究分担者 |
掛田 伸吾 弘前大学, 医学研究科, 教授 (30352313)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 血管内生検 / 心筋生検 / 腫瘍生検 / 経動脈的生検 / 血管内カテーテル |
研究開始時の研究の概要 |
生検は内視鏡や超音波下での穿刺で採取することが一般的だが、がんの出来る臓器は全身であり、それに対して内視鏡やCTガイド下で生検針を挿入して直接採取できる範囲はごく限られている。全てのがんは動脈から栄養されていることから、動脈からがんを生検することが出来れば全身どのような場所のがんであっても生検が可能となり、この問題が解決する。血管内から生検を行おうとする試みは今まで存在しなかった。動脈の損傷は大量出血を引き起こし、侵襲が大きいとされてきたからである。 本研究は、がん病変に確実に到達し、安全に組織を採取するために、血管内カテーテルを用いて生検を行う、全く新しいアプローチを試みるものである。
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研究実績の概要 |
マイクロカテーテルを用いた動脈内生検デバイスを開発すべく研究を進めている。 マイクロワイヤー先端形状を変えた組織サンプルの採取を試行している。また臨床応用の可能性として、既に市販されている心筋生検用のデバイスを用いた血管内腫瘍生検の可能性について院内の倫理委員会への申請を準備中である。IVRおよび画像関連の報告として以下の論文報告を行った。 座位静脈造影が有用であった静脈性胸郭出口症候群の2例.対馬史泰、他.日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌(1340-4520)38巻3号 Page190-193(2024.01) Thin-slice Two-dimensional T2-weighted Imaging with Deep Learning-based Reconstruction: Improved Lesion Detection in the Brain of Patients with Multiple Sclerosis.Iwamura M,Tsushima F,et al.Magn Reson Med Sci. 2024 Apr 1;23(2):184-192 Association of prediabetes with reduced brain volume in a general elderly Japanese population.Tatsuo S,Tsushima F,et al. Eur Radiol. 2023 Aug;33(8):5378-5384.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
企業より廃棄処分となったマイクロカテーテル・ワイヤーの無償提供を受け、研究に活用している。既に市販されている心筋生検用デバイスを用いた静脈経由の血管内生検は症例報告レベルでは最近の報告がある(Nonobstructive General Angioscopy Guided Intraventricular Tumor Biopsy. T.Terauchi,et al.JACC,2023)。我々も心筋生検用デバイスでの静脈経由の腫瘍生検を準備中である。デバイスのサイズや操作性に問題があり、そのものをすぐに動脈へ応用することは出来ないが、血管内および動脈内生検の可能性が示される。
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今後の研究の推進方策 |
マイクロカテーテル形状による組織サンプルの採取を効率よく行う研究を進める。 既に市販されている心筋生検用デバイスによる腫瘍生検の準備を進める。
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