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肺動静脈奇形に対する新たな塞栓術:内膨潤型ハイドロコイルによる標準治療の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K07210
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

下平 政史  愛知医科大学, 医学部, 教授 (60597821)

研究分担者 富田 夏夫  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (60643781)
中川 基生  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (60590982)
河合 辰哉  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70597822)
樋渡 昭雄  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30444855)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードハイドロコイル
研究開始時の研究の概要

肺動静脈奇形に対するコイル塞栓術後の再開通は、脳梗塞の原因となるため、それを防止することは重要である。本研究では、内膨潤型ハイドロコイルを用いた塞栓術の方法を樹立し、肺動静脈奇形に対する再開通しない塞栓術を標準治療として確立する。そのために、まずファントム実験により再開通防止に必要な内膨潤型ハイドロコイル長を明らかにする。その後、このデータをもとに、肺動静脈奇形に対し内膨潤型ハイドロコイルを用いた塞栓術を施行する。術後、TR-MRAにて再開通の有無を評価する。これらを当院にて過去に施行した外膨潤型ハイドロコイルを用いた塞栓術のデータと比較し評価する。

研究実績の概要

肺動静脈奇形に対するコイル塞栓術後の再開通は、脳梗塞の原因となるため、それを防止すること重要である。私たちは、コイル周囲にハイドロゲルポリマーがコーティングされ、血液に触れると外側に膨潤する「ハイドロコイル」を用いた新たな塞栓方法を開発した。これにより再開通をゼロにすることに成功し、世界に先駆けて報告した。しかし、このハイドロコイルは、従来のコイルより硬く、手技が複雑化し熟練を要するという問題点があり、標準治療となるには至っていない。そこで私たちは、再開通を生じない塞栓力を保ちながら、どの施設でも施行できる塞栓術の開発が必要と考えた。近年使用可能となった「内膨潤型」ハイドロコイルは、ハイドロゲルを内側に充填することでコイルの柔軟性を確保した、新型のハイドロコイルである。本研究では、この内膨潤型ハイドロコイルを用いた塞栓術の方法を樹立し、肺動静脈奇形に対する再開通しない塞栓術を標準治療として確立する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでに施行された外膨潤型ハイドロコイルによる塞栓術のデータより、必要コイル長を明らかにするための後方視的研究を行った。この結果をもとに、肺動静脈奇形のサイズごとに必要な内膨潤型ハイドロコイル長を算定した。現在は肺動静脈奇形に対して内膨潤型ハイドロコイルを用いた塞栓術の症例を集積を開始している。現在までに3症例に施行し、いずれも合併症なく手技を終了している

今後の研究の推進方策

今後、さらに肺動静脈奇形に対する内膨潤型ハイドロコイルを用いたコイル塞栓術の症例を集積する。それらの症例の経過観察中にMRIを用いた再開通診断を行う。このデータより内膨潤型ハイドロコイルを用いたコイル塞栓術の再開通率を明らかにし、過去の外膨潤型ハイドロコイルによる塞栓術の成績と比較することで、内膨潤型ハイドロコイルの有用性を明らかにしていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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